認知症予防の鍵はチャレンジ

こんにちは

今日は山梨の新聞に住友生命ウエルネスセミナー 脳科学者 茂木健一郎さんの公演のまとめがありましたのでお伝えします。

 

認知症予防の鍵はチャレンジ

孤独、ストレスは脳の敵、自己肯定感を高めよう

 

脳にとって最大の敵はストレス

ストレスの原因には共通点があり、自分がコントロールできないことをコントロールしようとすること

ストレスをなくすために一番大事なのは、自分がコントロールできることにはベストを尽くし、できないことは諦めること→仕方ないと考える 

 

コントロールできないことを諦めるために重要となるのが、前頭葉の働き

脳の中には、扁桃体と呼ばれる感情の中枢がある(扁桃体は自分の意識でコントロールできない)

感情をどう解釈するかは、前頭葉にゆだねられている

前頭葉を上手く使うことで脳は、自分の中に起こる感情をある程度コントロールできる

 

前頭葉の回路は長い時間をかけて育まれ、最近の研究では、15歳くらいから25歳くらいまでの間に完成していくと言われている

14歳が難しい年代なのは感情の起伏をコントロールする前頭葉が発達していないから

前頭葉は一生、発達を続けるので、何歳になっても年々、感情をコントロールできる人間になれる可能性がある

 

前頭葉を育む上で重要なのが、中脳から投射される神経伝達物質ドーパミンの回路

前頭葉を中心に脳に栄養を与え、元気にしてくれる

また、認知症予防にもなる

ドーパミン前頭葉に出すためには、日々、新しいことにチャレンジすること

チャレンジする際多くの人が自己肯定感が低く、自信がないと言う

自己肯定感を高めるには、「今の自分でいいんだよ」と、自分を認め、個性を認め、それを安全基地にして、チャレンジする

 

脳は不思議な存在で、自己治癒能力を持っている

サルは毛繕いをすると、脳内からベーター・エンドルフィンという免疫系の作用を高める物質がでる

人間にとって、毛繕いに相当する行為は雑談

ベーター・エンドルフィンが出て、体の調子を整えてくれるだけでなく、脳の活性化にもつながり、認知症予防にもなる

 

逆に、健康にとって一番よくないのは、孤独

人間の脳の大きさなら150人くらいの関係性を記憶できるといわれるので、できるだけ多くの雑談の相手を維持するようにする

相手は誰でも効果があるので、仕事や出掛けた先など、あらゆる場面で雑談することを心掛けてほしい

 

大事なのは、自分を受け入れて、自己肯定感を高め、チャレンジを続けて、自分の健康を維持すること

 

スミセイ ウエルネス セミナー講演 

「Withコロナでの脳力磨き 人生をイキキキと輝かせるために」 脳科学者 茂木健一郎   山梨日日新聞まとめより